サーキュラーエコノミーの実現に向けて
「RE-BED project」始動

当社グループでは、循環型社会の実現に向けて使用済み医療・介護用ベッドの再資源化を進める「RE-BED project」を2025年7月より本格始動しました。本プロジェクトは、2012年に当社が業界に先駆けて環境省の認定を受けた「広域認定制度」を活用し、全国規模で効率的な回収・処理を可能にする仕組みを基盤としています。納品と回収を一体化したワンストップ体制を構築し、現在では全国約2,700の事業所に広がっています。2024年の処理量は1万2,000トンを超え、累計で約8万5,000台のベッドを再資源化し、再資源化率は99%に達しました。

こうした取り組みの中で、当社は新たに「水平リサイクル」の技術開発に挑戦し、使用済みベッドの樹脂部品を同種部品へ再利用することに成功しました。その成果として、再生樹脂を2%含有した樹脂ボードを採用した在宅介護用ベッド「楽匠Fit」を2025年8月末に発売しました。再生材を使用したベッドとしては日本初の事例であり、さらにCO₂排出量が従来比で約1/4〜1/6に抑えられる電炉材も採用するなど、製品全体で環境負荷を大幅に低減しています。