トップメッセージ

先進の技術と優しさで、快適なヘルスケア環境を創造します。代表取締役社長 木村 恭介

 株主の皆さまには日ごろよりご高配を賜り厚く御礼申し上げます。ここに当社第41期(2022年4月1日から2023年3月31日まで)の事業の概況と決算につきまして、ご報告申し上げます。

2023年3月期の業績について

  当期の業績(連結)につきましては、原材料価格および物流費の高騰、半導体をはじめとする部品供給不足など、厳しい環境が続いたものの、医療・介護スタッフの働き方改革推進に伴う需要の増加にフレキシブルに対応するなど、各種施策に取り組んだ結果、医療・介護・健康の各事業がそれぞれ前年を上回り、売上高は990億9百万円となり、3期連続で過去最高額を更新しました。
 利益面につきましては、営業利益134億52百万円(前年度比9.0%増)、経常利益は141億39百万円(同4.4%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は、92億15百万円(同1.3%増)と、利益面においてもそれぞれ過去最高となりました。
 当期の利益配当につきましては、期末配当金を当初予定より2円増配の31円とさせていただきました。この結果、年間配当金は中間配当金28円と合わせて59円となりました。次期の配当金につきましては、安定的、継続的な利益還元の観点から、1株当たり中間31円、期末31円とし、年間配当金を62円とさせていただく予定です。これにより、4期連続の増配となる見込みです。

今後の事業展開について

 当社グループは、2030年に向けた目指すべき姿「パラマウントビジョン2030」を2020年4月に掲げ、同ビジョンを達成するために2030年までの10年間を3つのフェーズに分けた中期経営計画を策定しました。2024年3月期は第Ⅰフェーズの最終年度に当たります。同フェーズでは、基本方針として「現行ビジネスの拡大」「健康事業の本格化」「変革への基盤構築」を掲げ、10年間の成長を見据えた投資フェーズと位置づけております。昨年10月には、当社にない技術やノウハウを持つ企業と連携して、医療・介護・健康の各事業における新たなシナジーを生んでいくための取り組みとして、CVC(コーポレート・ベンチャー・キャピタル)ファンドをスタートしました。また、業務の効率化や経営判断のさらなる迅速化を目的として基幹業務システムの刷新に取り組んでおり、2024年3月期後半に新システムの稼働を予定しております。第Ⅱフェーズ以降のさらなる飛躍に向けて、様々な分野における基盤構築と事業拡大に注力してまいります。
 株主の皆さまにおかれましては、ご理解とご支援の程、よろしくお願い申し上げます。

2023年6月29日

(第41期年次報告書より)